心と体のコスモワールド
3.心と体の司令塔”胸腺” 5
それから暫くすると様々な自己免疫疾患などの問題を抱えた人々に出逢いました。
その中でも特に印象深いのは先にこの”心と体のコスモワールド”でも
紹介した私の叔母です。彼女は胸腺に程近い肺がんに罹っても、
畑仕事を続けつつ気力とユーモアを忘れず、やり残してきた事、
今できる事に取り組みチャレンジしながら、健康面では食事に気をつけ、
遺伝子の傷を修復する核酸などを摂りながら
実に充実した生活を送っていました。病院では手術を拒み、
医者から「あんた、今手術せんかったら死にますばい!」と言われても
「は〜い、死ぬときは死にますから!」と答える始末。
あれから6年現在でも笑いながら生きています。
またこんなご夫婦がありました。
そのご夫婦は飲食店を経営していて、何年も働きどおしていました。
長年の疲れやストレスもあったのでしょう、ご主人はある時大腸ガンを
宣告されました。しかも、その時点でかなり進行していました。
御夫婦共にかなりのショックを受けました。ご主人は入院先のベッドで、
初めのうちは
「何故自分の身にこんな事が起きたのか」その運命を呪いました。
しかし、日が経つにつれ少しずつ、自分の今までの毎日を振り返り始めました。
毎日毎日、店を拡大することばかりを考え、働きづくめ、
自分をこれまで振り返る事すら無かったことに気づきました。
それと同時に、今まで黙って共に働いてくれていた妻に対しても、
感謝することさえ忘れていた自分に、いたたまれない気持ちになりました。
病床で想いおこす妻の顔は、うつむいてとても苦しそうです。
ご主人は独り心の中で「ありがとう、今まで苦労をかけて悪かった。」
と、妻に語りかけます。
そうして彼女を想い起こし、感謝するたびに「正」の字に記していきました。
毎日、毎日それを繰り返し2000回に及ぼうという時、
ご主人の心の中の妻の表情に変化が表れました。
それまでずっと苦しそうだったのが、ご主人に向かって
明るく微笑み返してくるようになったのです。ご主人の心は癒されました、
それでも尚、妻への感謝の念を繰り返していきました。
そうして、今まで生きて来れた事、体験してきたこと全てが
自分自身にとってかけがえの無いものであり、
妻もずっと長い間あらゆる意味で協力してくれたのだ、という
深い深い自分自身と他者への感謝に至ったとき、
不思議なことにガンは消えていました。
転移していたガン細胞は消え、最も切除しやすい場所に固まってしまいました。
無事に手術を終えたその後も
健康に夫婦仲良く、円満に仕事に励んでおられます。
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