心と体のコスモワールド
1.生と死の成立 9
こちらもまた10年ほど前の出会いになります。
アキトくんという男の子です。アキトくんは先天性骨形成不全といって、
生まれつき骨が折れやすく、今でも車イスでの生活をしています。
アキトくんが10才くらいの頃でしょうか、
毎回遠くから母親の車でヒーリングの治療にやってきて、
どうしてこんな体で生まれたのか2人で色々な話をしました。
アキトくんから教わった事もたくさんありました。
その一つが親子の秘密にとても関係することだったのです。
ある日いつものようにヒーリングの治療をしていると
アキトくんは退行催眠に入っていきました。
そこで過去の自分に会ったのです。
今生から2つほど前の人生だったといいます。
アキトくんは日本で貧しいお百姓をしていました。
そこで若い養子となりお嫁さんをもらって
夫婦は仲良く暮らしていたのですが、養父母はケンカが絶えず、
おじいさんは餓死寸前という苦しい生活をしていました。
それから次の過去生では、時は江戸時代
奉行所で裁判官のようなことをしていました。
公平な裁きでとても多くの人に慕われていたそうです。
こうして時や場所や立場を変えて様々な人生を垣間見てきました。
そして今回の人生では生まれるにあたり、
体に不自由があることを予め約束してきました。
その事で自分の心が幸せになることを望んできたのです。
それはつまり、自分の心と本音でつながり、
逆境の中でも自分自身の力を出し切る事で
本当の充足感を得るためにあえて不自由な体を選んできたのです。
その一方でアキトくんはお母さんの過去世での姿も見ました。
これもまた2つほど前の人生だったといいます。
お母さんの家は裕福な地方豪族で
広い土地を持ち地域一体を治めていました。
しかし農民の生活は厳しく、貧しい生活を余儀なくされていました。
ある時に苦しさに耐えかねた農民たちがついに一揆を起こしました。
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