松尾みどり
みどりの泉

ヒーリング・ヘルスラボ
心と体のコスモワールド

1.生と死の成立 4

こんな事もありました。クライアントのMさんのお話です。
Mさんとは10年以上のお付き合いでがあります。
レクチャールームにもよく参加していただいたり
    健康関連の勉強会にも出席しています。

Mさんのご主人は長年糖尿病を患っていましたが、
ある日悪性リンパ腫で倒れて緊急の検査入院をしました。
40日程すると一時退院の許可が下りましたが
それは病院側からすればもう長くないという判断だったのかもしれません。

ともかく退院するとその足で2人は私のところへ
ヒーリングの治療にやってきました。
私はそこで、ここへ至るまでに病気が体にとって
どんなメッセージを持っているのか。
そして”死”に至るプロセスに何があるのかを説明して
これから一緒に元気な体を取り戻しましょう,
とお話しました。
ご主人は大変納得された様子で帰られました。

それから暫くは容態も安定していたのですが
徐々に眠る時間ばかりが長引くようになりました。
ひどくイビキをかき、眠りながらも時々カッと目を見開いて
じっと一点を見つめたり、左腕を伸ばしてもがいています。
目を覚ましてもほとんど何も食べる事ができません。
排便も自分では出来ないようになってしまいました。

その頃、Mさんは夫の昏睡状態に”一体どうなってしまうのか?”
という不安を抱えつつ、反面では
今までにないくらい
2人での時間を過ごす事が出来た、と言います。
これ程までに自分は人に対して優しく、
愛情を捧げることができるのか、と自分でも驚く程だったそうです。

そして、そんな自分を発見できた事をとても喜び、
仕事が忙しくてコミュニケーションが取れなかった
穴埋めをするように2人でとても良い時間を過ごしたそうです。
ご主人もMさんの呼びかけに対して、言葉が出ないながらも
一生懸命反応していました。 

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