松尾みどり
みどりの泉

ヒーリング・ヘルスラボ
心と体のコスモワールド

1.生と死の成立 3

それと同時に私は悟りました。”死”へのプロセスは
その人のそれまでの生き様の象徴なのです。
私があの時必要以上に恐怖を持ち自分の行く末を案じていたとしたら
死に向かう自分自身に耐えられず
きっと自分自身を強制的に閉ざしていたでしょう。
それこそが”脳死”なのです。

”脳死”とは死を怖れる余りに肉体に執着し
その恐れで神経や血管を傷つけ感情体がパニックに陥り
魂が肉体からスムーズに抜け出るのを阻止するのです。
このように脳と感情体とのつながりに
異常をきたしたときに”脳死”が起きるのです。

そして”死”そのものも、これまでの自分の生き様を続けていけない
自分自身への一種の救済の意味も持ち合わせていたのです。

”死”して肉体を離れ、自らを振り返った時に
初めて自分を取り巻くものは自分の投影であり
自分を苦しめていたのは他ならぬ、
自分自身の創り上げた恐怖のストーリーであった事を知るのです。

恐怖心の中で自分自身の感覚を失い
自分の人生を生きることを放棄したまま
”死”に向かうとき地獄を見るのです。

生も死も自分の魂だけがその行く末を決め、
死後に向かう世界はそれまでの生き様の
延長線上にあるものなのです。

自分の魂以外に何者も生き死にをコントロールし
地獄へ連れ去る事は出来ません。
”死”そのものには事故や病気も自殺や殺害される事の別も無く
自らが描き、演じてきた1つの大きなドラマの
崇高なるフィナーレだったのです。

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