松尾みどり
みどりの泉

ヒーリング・ヘルスラボ
心と体のコスモワールド

3.心と体の司令塔”胸腺” 1

私達は日々の生活の中で多くの雑菌やウィルスに囲まれています。
中には人体に必要なものもありますが、有害なものもあります。
同じ環境にありながらその影響を受ける人とそうでない人がいます。
その違いは一体どこにあるのでしょう?
また、季節の変わり目や、昼と夜の寒暖差が大きくなると
体調を崩しやすくなり「風邪」をひくことがあります。
人は何故「風邪」をひくのか、その理由をご存知でしょうか?
昔の人は「気がたるんでいるから風邪をひくのだ」と言いましたが、
本当にそうなのでしょうか?
「風邪は万病の元」とも言われ、諸悪の根源ともされてきましたが
実際の「風邪」は私たちにとってどんな役割を果たしているのでしょうか?
ここではこれまで、長年”悪役”を務めてきた病気と
免疫力との深い関りについてお話します。

結論から言えば「人は風邪をひくからこそ、長生きできる」のです。
「風邪」は身体の疲れや、凝り、ストレスなどが重なって
マイナスエネルギーを溜め込み、発汗などの充分なイオン交換が不足してくると
発熱、くしゃみ、咳などといった炎症反応を伴う形で毒素を体外に排出します。
私たちの身体が健康であればあるほど免疫力が正しく働き、
「風邪」をひくことで体内のバランスを保つのです。
ウィルスなど感染症に関してですが、体内に侵入してきた異物に対しては
まず免疫力が作動します。
免疫の仕組みそのものについてはここで詳しくは触れませんが、
大別して、人が生まれつき持っている”自然免疫”と
生まれてからの体験により得る”獲得免疫”があり、
”獲得免疫”の中でもその働きにより体液性免疫と細胞性免疫に分類されます。
骨髄で造られるB細胞や胸腺で造られるT細胞、
ガンに働きかけるNK細胞などは皆さんも耳にしたことがあるでしょう。
免疫の世界の全容はまだ深く解明されていませんが、
科学研究も日進月歩に進められており、その成果が待たれています。

しかしながら現代医学とは別の観点から人体を探った場合
免疫力をコントロールするものの一つに人の”意識”が挙げられます。
その”意識”の働きいかんで私たちの身体が守られたり、
傷つけられる事もあるのです。
私たちの身体を守る筈の”免疫力”が身体を傷つける?
これは一体どういうことなのでしょうか?

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