特に、当時長崎に住んでいた私は
精霊舟をお御輿のように担いでジャンジャンとドラを鳴らしながら、
街中を行列して練り歩くお祭りが楽しみでした。
爆竹は鳴るわ、ロウソクが倒れて提灯や舟が燃えたりするわで
目の前を次々に流れ歩く騒々しい精霊舟に
「霊もさぞかしはしゃいでいるのではないかな」と、
勝手に想像したものです。
長崎は昔から中国人の華僑が多くその影響で
盆祭りも派手で賑やかなものでしたから、
お盆とは霊が来て飲んだり騒いだりするものだとばかり
思っていました。その後、父の仕事の関係で
福岡に移り住んだ時はそんな派手な「盆祭り」などなく
ちょっと寂しかった記憶があります。
日本には様々な「御魂まつり」がありますが、
そのルーツのほとんどが外来の文化に由来したものが多く、
これもこの国が世界人種の混合の国(世界のひな型)と
言われる所以なのでしょうか?
例えば京都の夏祭りで有名な八坂神社に奉納する祇園祭は、
元々イスラエル(ユダ)の「シオン祭り」に由来するもの。
他には5月の連休に博多の街を彩る「どんたく祭り」も
ホリデー(休日)を意味する「ゾンターク」という
オランダ語から由来したものです。
日本人には世界中の祭り・風習を自国の文化に同化させ
独自の形に折衷加工できるずば抜けた才能があります。
特に日本の伝統文化の中には
ユダヤに由来するものがしっかりと根づいています。
朱塗りの鳥居を持つ神社は八幡宮と呼ばれ、
これもユダヤ(モーゼ時代)の行事に習ったもの。
本来は「はちまん」ではなく
エホバをもじって「ヤハバ」と呼んだものでした。
こうして形を変えて神道の国に溶け込んでいったという訳ですね。
そして最後にお盆と云えば「盆踊り」があります。
この盆踊り、最近では町内会の年配の方々やお子さんばかりを
多く見かけますが、元来若い男女の出逢う社交の場であったとか。
踊りの後にはめでたくカップルが誕生する事も
少なくなかったわけですね。昔の「盆踊り」は
さしずめ現代の「合コン」!?だったのかも知れません。
こうしてみると人はいつの時代も「コミュニケーション(心の交流)」
を求めてきました。「お盆」は祖先や亡くなった死者の魂を
迎えて、その子孫たちと交流し、家族親戚が一同に会して、
共食やお互いの成長を愉しみコミュニケーションをはかる
大切なイベントだったような気がします。
現代の世の中を震撼させるような多くの凶悪犯罪の裏には、
親子でさえコミュニケーションがとれていなかった
事情が浮き彫りにされています。
改めて「お盆」について考えてみるチャンスかも知れませんね!