松尾みどり
みどりの泉

みどりのお便り
12月31日

2003年も残りあと僅かとなりました。
皆様にとりましてはどんな1年でしたか?
5月にスタートしたこの”みどりの泉”にもたくさんの方々に
アクセスいただき、本当にありがとうございました。
またレクチャールームや”みどりの泉”でも
様々な企画をしておりますので、
皆様とお会いできる事を楽しみにしております。
では、良いお年を!

12月1日    トルコ・イギリス危機一髪の旅  その2

この季節、ロンドンの朝は気温6度。
カサカサと路面を舞うマロニエの落ち葉を踏みながら、
コートの襟を立て手袋を着けると、
ホテルのすぐ近くのバッキンガム宮殿へと足を延ばしました。
すると、アメリカのブッシュ大統領の来英式典に備えて
ステージの設営が行われています。私は嫌な予感がしました。
それでも気を取り直して、冬服の宮殿衛兵の交代式の
パレードを見物し、やはり”6年ぶりにロンドンに来たんだ”と
改めて感激しました。

バッキンガム宮殿前
冬服の衛兵交代

  ロンドンでのスケジュールを終えた翌日が、
丁度ブッシュ大統領来英の日にあたりました。
私たちは、早朝5時半のユーロスター列車に乗るため
ウォータールー駅に向かいます。
ロンドンからドーバー海峡の海底トンネルを通って、
のんびりと窓を愉しみながらパリへと到着。
そして帰路に着くため、約束のシャルル・ドゴール空港へ。
イスタンブールからの連絡では「このテロで全員を連れて、
しかも松尾さんのスーツケースも共に予定便のエールフランスに
乗れるのか保証できません。万一の為に、
そのまま先にチェックインしてください。」とありました。
関西国際空港に着いて翌日には、
京都で大きな講演を控えていた私は、
何があっても帰国しなければなりませんでした。
困ったことに講演の資料や衣装が
すべてそのスーツケースに入っているのです。
しかし、諦めなければならないのか、と思っていた矢先、
搭乗15分前に搭乗員が駆け込んできました!
「スーツケースの手続きは完了しました。
あとは到着後空港で受け取ってください。」とニッコリ。
こうして無事に空港でスーツケースとも再会を果たせました。

そして日本への機内のテレビニュースでは
先ほどのバッキンガム宮殿が映し出されています。
ブッシュ大統領来英に対する反対デモが警官隊と衝突、
興奮の余り宮殿の正面フェンスをよじ登った女性が逮捕され
ロンドンは厳戒体制下にある、とのことです。
それを見て初めて、またしても
ラッキーなことにトラブルを免れたことを知ったのです。
いやはや、何とも昔観た007シリーズの映画を思い出し、
ホッとすると急に眠気に襲われました。

いつもどおり?と言いますか、ハプニング連続の今回の旅でしたが、
帰国後の京都での講演もお蔭様でご盛況を戴き
美味しい京料理を食べて元気に過ごしました。

11月26日   トルコ・イギリス危機一髪の旅 その1

11月11日より1週間、トルコで開催された「ジャパンウィーク」に
参加する為、初めてのイスタンブールを訪れました。
街中にそびえ立つ幾本ものミナレット(塔)が、かつての
スルタン(王)達の過去の栄光と繁栄を物語っていました。

ジャパンウィークは数々の団体が日本の伝統文化芸術を
海外の人々に紹介する、親善外交の一つとして
世界中で開催されています。
私の所属するNPO法人国際芸術家協会では、
前田旭泉会長の書のほか、数点が展示されました。
親日的なトルコの人々は、殊のほか墨字の「書」に対する
関心が高く、小中学校の先生に引率された生徒たちが
各自の名前を筆で書いて欲しい、と順番を争っての大賑わいで、
群がる子供一人一人に対応する前田会長の姿も印象的でした。
また展示された「人生不語過去」(人生過去を語らず)
「行雲流水」(こううんりゅうすい)の意味を
現地の方々に説明して差し上げると、
「ナルホド、今の私の心境にピッタリです。
今日はここに来て良かった。」と感慨深げに
何度も書の前で立ち尽くす人もいました。

イスタンブール市長と共に 書をねだる子供たち

 イスタンブ−ル市長主催のレセプションが行われた翌日、
多くの日本人が観光に出発する手筈になっていたり、
フィナーレの式典に出演する予定の人もいましたが、
その間、私と会長は大英博物館での仕事を兼ねて
ロンドンへ出向く予定になっていました。
しかし妙にその前夜から、翌朝のフライトが気がかりで
予定よりも早く目覚めた私は、添乗員に出発時間を
再度確かめてみました。すると、不安は的中!
やはり旅行会社の連絡ミスで予定の便には乗れません。
しかし、いつものように私の心の中では
「何があっても必要で起こるのだから流れのままに沿ってみよう」
と思い、心底心配することはありませんでした。
一方で添乗員には焦りの色が隠せませんでした。
「大急ぎで身の周りのものだけを抱えて、
一刻も早く空港へ行きましょう」と添乗員にせかされた
私たちの乗ったタクシーは一路イスタンブール空港へ向かいました。
幸い添乗員の必死の交渉でロンドンへの直行便がとれました。

しかし、私の大きなスーツケースは3日後、
皆と合流するパリのシャルル・ドゴール空港で
受け取る事になってしまいました。

さて、我々の車がイスタンブール空港へ向かう丁度その頃、
近くの道路筋ではユダヤ教礼拝堂を狙った爆破テロが勃発し、
300人以上の死傷者がでました。市内は騒然とし、
道路は封鎖され、交通マヒに陥る中、僅か20分差で無事
イギリスへの脱出に成功したことをロンドンのホテルで知ったのです。
聞くところに拠ると、イスタンブールに残った他の人々は
ホテルに缶詰状態となり、予定していたショーも
中止になってしまったということです。

11月12日

来る11月22日福岡・12月23日東京では
”美と健康のシルクロード”というタイトルで
長年シルクの研究に取り組まれてきた
帛(はく)テキスタイルのお二人をゲストにお招きします。
平安時代から伝わる製法の実演や、常識を覆す水での洗濯方法、
当日限定品の販売なども行います。
この機会に是非古より人々が魅せられてきたシルクを
お手にとって御覧ください。

10月22日

先日は青山での講演会に多くの方にご参加いただき
ありがとうございました。
いつもとは一風変わったテーマでしたが
皆様にはお楽しみいただけたでしょうか?
また休憩時間にご紹介した珍しい米粉のケーキですが
その後もお問い合わせが多々ありましたので
ここにもう一度お知らせします。

遊米洋菓(ゆめようか)
東京都中央区日本橋浜町2-25-5
浜町上野ビル102
Tel03−3664−8680

小麦粉を使用せず米粉を主原料とした原則・有機、無添加、無農薬
材料使用の新しいタイプのケーキです。
10月31日(金)〜11月3日(月)まで晴海トリトンスクエアで
中央区主催”大江戸味わい広場”の中で
キャンペーンを行います。どうぞお楽しみください。

10月14日

10月の始めにNPO法人国際芸術家協会の仕事で
中国本土を初めて訪れました。
折りしも中国は国慶節にあたり、1週間にも及ぶ連休で町中は
活気に溢れ、どこもうねるような人、人、人の波に包まれていました。
改めて中国の人口問題を肌で感じましたが、
人数による「勢い」にも圧倒されました。
「1人子政策」のため、最初の子が女の子の時にのみ
もう一人男の子を産むチャンスを与えられるとか。
それ以外の子供を産むと罰金に処せられ
税をかけられるというのです。
そして戸籍もありませんから学校教育も受けられません。
しかし、その様な不定人口を当て込んだ企業が
日本を始め海外から多く進出しています。
少子化に悩む日本にとっては理解しがたい話かもしれませんが
いずれにしても地球規模で
バランスをとらねばならない問題でもあります。

さて、福岡を出発し、(中国)武漢市で黄鶴桜を観光した後、
桂林に入ると日中は30度を越す蒸し暑さ。
町中の通りは桂林名産の「桂花茶」に使われる
金木犀の花のふくよかな香りが漂っていました。
また前々から一度は体験したかった山水画で有名な
桂林から漓江遊覧の船旅は全長437Kmのうちの83キロの流れを
4時間かけて下るという贅沢なひとときでした。
唐代の詩人たちを魅了したあの景観を眺めながら
「時間とは一体どこにあるのだろうか?」と思うほど
時間から解放された時を愉しめました。
仕事に追われる毎日で自分自身の感覚を
見失いがちな私たちにとっては時には、時を忘れ
心を美しい風景に投影してみるのも必要であると実感したのでした。

船旅の最終地「陽朔」で船を降りると鵜匠たちが
観光客相手に棒を担がせていたので私もトライしました。
最後に物づくりで活気に溢れる中国ではあっても
意外な事に日本の製品の質の高さには一目置いているといいます。
だから日本製は人気があります。
中国はこれから益々日本とより深い関係性を
持ちたいと思っているようです。
しかし日用雑貨、衣類に至るまで総て”made in China”に
なりつつある日本の現状にどこか寂しい気持ちになります。
創造性に富んだ「物作り」を放棄すれば、国も人も
どのようになっていくのか、
今こそ現実をよく観る必要がありそうです。

漓江くだり
黄鶴楼
鵜飼の図
9月22日

先日大阪に伺った際、奈良の寺院を案内しただく機会がありました。
数々の素晴らしい寺院の中でも印象に残った
”浄瑠璃寺”のお話です。

浄瑠璃寺は池を中央にして、東に薬師如来を祀る三重塔、
西に阿弥陀如来九体を安置する本堂が配置されています。
太陽の昇る東の如来”薬師”は過去から続いている
因縁や困難を現世で乗り越えるため、
薬を与えて送りだしてくれる仏さま。
西の如来”阿弥陀”は理想の未来で
人々を迎え入れてくれる仏さまです。

春分、秋分の日の午後には三重塔からの照り返しが
池を横切りまっすぐに本堂の阿弥陀如来を照らします。
東から西、過去から未来への1本の道筋が示されるようです。

私は古人の残したメッサージに深く感嘆すると共に、
私なりにこのように解釈しました。
過去世から持ち越してきた様々なパターンを
克服するため現世ではその前半に困難を配してきます。
しかし、それを乗り越える崇高な智慧や力(薬師如来の薬)は
各人に備わっているのです。

自らがあきらめない限り魂の救済は必ずやってきます。
どうぞそのことをお忘れなく!

9月8日

あなたは今恋をしていますか?
恋をすると相手の些細な言動に嬉しくなったり、
その反面とても胸が苦しくなったり、
そんな想いをしたくなくて相手を避けてしまったり、
まるで自分が今までの自分ではないようです。
相手との関係が上手く行く事が、もちろん望ましいのですが、
関係を築いていく過程の中で湧き出てくる
自分の気持ちを確認する事が自分にとっては必要だったのです。
隠れていた自分との出逢いこそ、
あなたが長年待ち望んでいたものでした。
9月福岡・10月東京での「”恋”はあなたを輝かせる」で
新しいあなたと出逢いませんか?

9月1日

8月の終わりに講演会で石垣島へ行きました。
東京には今年無かった夏の暑さが肌に心地よく、
緑の美しさや天の川の美しさに感動しました。
改めて大自然の包容力を感じ、とてもリフレッシュしてきました。
特に、海で波の音を聞き、風を感じ、身体に波を受けていると
その昔、胎内での記憶が思い出されてきます。
実は胎児期に持った気持ちが
今の自分にも大きく影響を与えているのです。
そして、それは母親との共通したカルマでもあります。
でも、こうして羊水に似た海水の中で静かに浮かんで、
自分が持ち続けてきた不安や恐怖をハッキリと受け容れる時

新たな自分の誕生を迎えるのです。
あなたも今度の夏は新しい自分の誕生を祝福しませんか?

海辺にて
虹が出ました
謎の巨石?
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